いつからか、言いづらい話は日本語で書くようになってきた。そして、インターネット以外にもうまとまったところがないの。これこそ切ないこと。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 今日は最初の聖書学習でした。今日は2006年最後のお稽古でした。夜6時半、師匠のお宅についた時、迎えにきてくれたのはピンクプリンセスだった。今日は中国服のプリンセス。絵を描いてくれ、ストーリーも読んでくれた。一緒にケーキも食べた。五歳のプリンセスは仮名全部読めるよ。


 私が弾き終わってから、さがってみんなの『黒髪』を聞く。プリンセスはつまらなかったでしょう。眠くて一人で布団ごっこ(=寝る)をしている。出てきた私を見たら、すぐ布団としたコートなどをもって、正座している私の太ももにまるく曲がって寝てきた。小さな体がだんだん静かになり、髪の毛が柔らかく潤っている。一時間も座ったばかりの私はちっとも動きたくはなく、今のまま可愛いプリンセスを寝かせてあげたい。こころ暖かく、寂しい『黒髪』の雰囲気に入れなかった。


 この冬、思いがけないことに、出会った女の子二人ともすごく仲良くなっている。子供に受け入れてもらって、それに、すぐ馴染んできたのは大久しぶり。あの日、カラオケでつっちゃんは懐にもたれて『さくらんぼ』を歌ったとき、今日、ハルカちゃんはモモに寝込んでいるとき、いつの間にか、こころが柔らかくなってる。もしかして、もしかして、私もいいお母さんになれる?


 昔々、山口百恵は唯一のテキストだったとき、『絶唱』を見た。二人が家を出て、毎日苦しいけど幸せな生活を送っている場面だった。やっと順吉が帰ってきた翌朝、なんでそんな疲れた顔をしているのって聞かれたとき、小雪は恥ずかしそうに「順吉は疲れて、私のももで寝入りました。それで、一晩中手細工をしました。」と答えた。そして、婦人たちは「ホホホ、ももで寝たのですか。それも幸せですね。」と答えた。言葉遣いは必ずこうではないが、意味は大体。その時、何で幸せだというかは分からなかったけど、小雪の恥ずかしそうな顔は実は幸せだということぐらいは分かっていた。ところが、今日、ピンクプリンセスを抱えているとき少し味わえた。「お互い」、寝るほうも寝られるほうも安心で、幸せでしょう。