Archive for 十一月, 2005

  10.次の漢字の部首は何でしょうか。


    「疑」


    ① ヒ


    ② 矢


    ③ 疋


  11.正しい表現は1~3のどれでしょうか。


    ① 手当たりばったり


    ② 手に汗を握る


    ③ 手が負えない


  12.正しい表現は1~3のどれでしょうか。


    ① 下向きな態度


    ② 失敗は発明の母


    ③ 始末に負えない


  13.正しい表現は1~3のどれでしょうか。


    ① 天下の宝刀


    ② 押しも押されぬ


    ③ 笑みがこぼれる


  14.( )に入る言葉は、1~3のどれでしょうか。


    * (  )を肥やす


    ① 至福


    ② 私腹


    ③ 私服


  15.( )に入る言葉は、1~3のどれでしょうか。


    * 眠気(  )にコーヒーを飲む


    ① まぎれ


    ② しのぎ


    ③ ざまし


  16.正しい表現は1~3のどれでしょうか。


    ① 濡れ手で泡


    ② 口が堅い


    ③ 類は類を呼ぶ


  17.正しい表現は1~3のどれでしょうか。


    ① 午後はうかがいます。


    ② お昼にお見えください。


    ③ 夕方に参ってください。


  18.「気の置けない人」とは、どんな人のことでしょうか。


    ① 油断できない人


    ② つき合いにくい人


    ③ 気楽につき合える人


  19.次の和歌を詠んだのは、1~3の誰でしょうか。


    * 「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」


    ① 在原業平


    ② 藤原定家


    ③ 大伴家持


 天皇ご一家の写真が、昨日の紙面に載った。女性天皇や女系天皇を容認するという「皇室典範に関する有識者会議」の報告書の内容を伝える特設面だ。

 もし、皇室典範が報告の通りに改まれば、写真の範囲に限っても皇位継承資格者は2人から5人に増える。皇太子さま、秋篠宮さまに、それぞれの女のお子さま3人が加わる。この小さな人たちの健やかな成長を願う一方で、法によって人生と将来が左右される立場の厳しさも感じた。

 有識者会議は、このままでは皇位継承が立ちゆかなくなるのを避けるにはどうすべきか、という課題に答える線で結論を出した。骨の折れる作業だったかも知れない。報告への評価はいろいろあるだろうが、世論の支持が比較的得やすい方向でまとまったようにみえる。

 ただ吉川弘之座長の言葉で、やや疑問の浮かぶところがあった。「ただちに現実の制度として発効することを考えて議論を進めてきた」と説明しつつ、皇太子ご夫妻に男子が誕生した場合の継承順位については「そういう仮定の話は議論の俎上(そじょう)に載せなかった」と述べた。

 「仮定の話」は、いつ現実になるか分からない。それを議論の俎上に載せないのでは実際的ではないと思う。ただ、それを有識者の会議という場で論じることの困難さも理解できなくはない。

 本社の世論調査では女性天皇への支持は多いが、第1子優先かどうかでは分かれている。この微妙で肝心なところは、国会の場ではどう判断されるか。論議は結論を急いで期限を切ることなく、世論も確かめながら進めてほしい。

 19世紀のフランスの詩人ボードレールの散文詩「パリの憂愁」には、人間の首にとりついて離れない魔物「噴火獣」が出てくる。三島由紀夫は、初期の代表作「仮面の告白」の自序原稿の一つに「人みな噴火獣(シメエル)を負へり」と訳詩一行を記した。

 「仮面の告白」は、戦後間もない昭和23年、1948年の今頃から書かれた。「さて書下ろしは十一月廿五日を起筆と予定し、題は『仮面の告白』といふのです」と、編集者に書き送っている(『決定版 三島由紀夫全集』新潮社)。

 それから22年後の70年の11月25日に、三島は東京の陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で自衛隊の決起を訴え、割腹自殺した。ノーベル賞候補にもあげられた文学の他、ボディービルや剣道、映画出演といった多彩で華やかな活動の果ての行動だった。

 死の10年以上前、対談で文芸評論家の小林秀雄が述べた。「率直に言うけどね、きみの中で恐るべきものがあるとすれば、きみの才能だね……ありすぎると何かヘンな力が現れて来るんだよ。魔的なもんかな」

 この対談で小林が繰り返した「魔」について秋山駿氏が記す。「才能の魔とは、つまり、才能を持っている当の主人を亡ぼすもののことだ。三島氏が抱いている生の『悲劇』のようなものを、早くに直覚したのであろう」(『小林秀雄対話集』講談社文芸文庫)。

 三島が、いわば一瞬のうちに沈黙してから35年が過ぎた。しかし作品を開けば、文字は朗々と語り始め、あやなす日本語の魅力は尽きない。自殺の現場の部屋には、当時の刀傷が残っている。

 パリの地下鉄の運転室に入ったことがある。もちろん取材の許可は得ていたが、レールの先をにらむ運転士の視野に入らないよう、立つ位置には常に気を使った。

 今月、電車を運転中に3歳の長男を運転室に入れたとして、関東の私鉄、東武鉄道の運転士が懲戒解雇された。この件が報道されると、東武本社には賛否の意見が約2千件も寄せられた。ほとんどが「厳しすぎる」と解雇に批判的だった。

 東武によると、30代の運転士で、埼玉県から千葉県へ向かう普通列車を運転していた。この乗務で勤務が終わる予定だった。途中駅で、運転士の妻が長男と2歳の長女を連れて先頭車両に乗り込んだ。

 父親の姿に興奮したのか、男児が運転室のドアをたたき「パパ」「パパ」と声をあげた。妻はむずかる女児を抱きかかえて手がはなせない。注意しようと運転士がドアを細く開けたすきに男児は運転室に駆け込んだ。連れ出そうとすると、泣いてしゃがみこむ。約4分の子連れ運転となった。

 解雇処分を巡っては、本紙にも賛否の意見が寄せられた。「もしも大事故が起きていたら運転士は一生後悔したはず。解雇されて当然」「3歳児が将来、解雇理由を知ったら深い傷になる」

 安全運行がすべてに優先するのは言うまでもないし、家族を先頭車両に乗せるべきではなかった。それでも、多くの人命を預かる仕事だと再認識させたうえ、再び乗務の機会を与えるかどうか検討するといった選択肢はなかったのだろうか。勤労感謝の日のきのう、電車の運転室のドアの前で思いを巡らせた。

  1.次の表現の中で、正しいのはどれでしょうか。


   ① 社長の座を仕留める。


   ② これでは成功までおぼつかない。


   ③ 上司は、彼の謝罪をにべもなく無視した。


  2.( )に入る言葉は1~3のどれでしょうか。


   * 予定を( )える


   ① 代


   ② 変


   ③ 換


  3.次の表現の中で、正しいのはどれでしょうか。


   ① ご検討してください。


   ② 先生が申されました。


   ③ ご乗車になれます。


  4.( )に入る言葉は1~3のどれでしょうか。


   * 利潤を( )する


   ① 追究


   ② 追求


   ③ 追及


  5.( )に入る言葉は1~3のどれでしょうか。


   * 調査( )項目


   ① 対照


   ② 対象


   ③ 対称


  6.( )に入る言葉は1~3のどれでしょうか。


   * 受け入れ( )が整う


   ① 態勢


   ② 体勢


   ③ 体制


  7.「油断のない顔つき」とは、どんな顔でしょうか。


   ① 何食わぬ顔


   ② ぬからぬ顔


   ③ したり顔


  8.四字熟語で、すべて正しいのは1~3のどれでしょうか。


   ① 合縁奇縁  天涯孤独  油断大適


   ② 内柔外豪  面目躍如  和気藹々


   ③ 奇想天外  罵詈雑言  平身低頭


  9.次の漢字の「ノ」は何画目でしょうか。


   * 「閉」


   ① 10画目


   ② 11画目


   ③ 12画目


 今からふた昔前、東京都内のある大学の教授が、授業の出席率の悪さに業を煮やして、こんな試験問題を出した。問題用紙には教授を含む数人の顔写真が刷られ、「私はどれでしょう」

 翌年、学生の間に出回ったノートのコピーに教授の写真が添えられていたのは、言うまでもない。授業に出ない学生にも言い分があった。毎年、すこしも変わらぬ単調な授業だったのだ。かつては自分の好きなテーマだけを延々と講義して、学生の興味や関心を顧みない大学教員が多かった。

 昨今は、どうも風潮が変わったようだ。某国立大が教員に配っている授業のやり方ハンドブックを見ると、次のように書いてある。ユーモアを交えて学生の興味をかきたてる。1回ごとの講義を読みきりでまとまったものにする。ビデオなどの映像に訴える。

 毎回の授業の概要をプリントして配るのは常識だという。授業内容も、様変わりだ。政治学を例にとると、かつてはルソーの「社会契約論」などの古典を読んだり、欧州議会史などをこまごまと講義したりしていたが、今は郵政民営化などの現在の問題を使ったり、現職の日本の政治家を研究する授業もある。

 ところがおもしろいもので、学生の間ではこんな意見も聞いた。「現代は情報があふれて、どれを読み、何を信じるべきか迷う時代。授業が現代の素材を扱うとその延長のような気がしてしまう。むしろ古典を読みたい」

 いつの時代も、学生の不満の種は尽きないと言うべきか、何事も配合とバランスが難しいというべきなのか。考えさせられる。

 「24時間はみんなに平等に与えられているもの。どうか、なんでも夢を持って一日一日を大切に過ごして欲しい……」。東京国際女子マラソンで見事に復活優勝した高橋尚子選手の優勝インタビューでの言葉に、不思議な説得力が感じられた。

 インタビューの前段では、こう言った。「陸上をやめようかとも思ったこともありました。でも、一度夢をあきらめかけた私が結果を出すことで、今、暗闇にいる人や苦労している人に、『夢を持てば、また必ず光が見えるんだ』ということを伝えたい、私はそのメッセンジャーになるんだと、走りながら自分に言い聞かせていました」

 現実の世界は厳しい。夢を口にすれば、きれいごとに聞こえる。しかし、身をもって力を尽くし、闇の中に光を見た人の口から外に流れ出ると、夢という言葉に現実的な強い力が宿るように思われた。

 大きな、アテネ五輪という目標を失った後に独立し、新しい支援チームと手探りで道をたどってきた。今回の大会の間際には、足に肉離れを起こした。レースで将来に響くような事故があれば、本人もチームも批判されていただろう。

 長い、起伏のある過酷な道を行くマラソンは、レースそのものが人生行路を思わせる。大きな一かたまりで競技場を出た選手たちが、やがて小集団に分かれる。それもばらけて直線になり、ついには一人一人が点と点になって戻ってくる。

 高橋選手は「チームのきずなが私を勝たせてくれました」とも述べた。夢を持てば闇の先に光が差すという、一つの願いが通じた。

 自民党が、結党から50周年を記念する大会を開いて「立党五十年宣言」を発表した。「我々は国民の負託に応え、情理を尽くして幾多の問題を克服し、国家の安全と経済的豊かさを実現すべく、つねに主導的役割を果たしてきた……」

 戦後の復興期から半世紀のほとんどの間、政権を担ってきたという自負がほとばしるような文面だ。記念の「宣言」である以上は、勢いづくのは仕方がないのかも知れない。しかし、「情理を尽くして」のくだり一つをとってみても、世に異論はずいぶんあるだろう。

 「人情と道理」を尽くすことは、かなり難しい。長い歴史の中では、数を頼んで国会に臨んだこともあったはずだ。議席を多く占めれば占めるほど、その危険と誘惑とは増えてゆく。今のような時だからこそ、党の内外で、情理を尽くすよう努めるべきではないのか。

 宮沢元首相が、気になる発言をしていた。「ポスト小泉もこんな言論が封殺された状況では展開のしようがない。もっと自由な議論がなきゃいけないでしょうね」。そんな状況があるとすれば、長く党名に掲げ続けてきた「自由」と「民主」も揺らぐだろう。

 50周年の記念に、自民党本部では、前庭にコブシの木を植えた。「生命力が強く、過酷な状況でも立ち枯れしない。自民党もどんな逆風が吹いてもくじけないように、と選んだ」そうだ。

 コブシという名前は、集合果が握り拳に似ていることに由来している。しかし、実際の政治では、くれぐれも数にまかせて拳を振り下ろすようなことがないように願いたい。

 ロシアでは、今年から、革命記念日が祝日ではないただの日になった。1917年の11月7日(旧暦10月25日)に、レーニンの率いるソビエト政権が樹立された。記念日は、旧ソ連の崩壊後は「和解と合意の日」と名が変わったが、祝日としては生き残っていた。

 革命は一段と遠くなりにけりかと思うと、国民感情はそう単純ではないようだ。今月、インタファクス通信が「最も肯定的な現代史上の人物」にレーニンが選ばれたとする世論調査の結果を伝えた。54%が肯定的に評価した。次いでソ連の初代秘密警察長官が45%、最後のロシア皇帝が40%と続いた。

 プーチン政権下で経済成長が続いても、その主力のエネルギー産業に関係のない人への恩恵は少ない。貧富の差や汚職の深刻さが、革命や遠い時代への郷愁を生んでいるらしい。

 レーニンに関しては、プーチン大統領と親密な間柄の映画監督が、赤の広場の廟(びょう)で公開している遺体を埋葬せよと言い出し、論議を呼んでいる。廟にはスターリンの遺体も一時安置されていた。

 レーニンの別荘のコックで、その死後はスターリンの別荘の料理人になった人がいた。プーチン大統領の祖父だ。「なぜか粛清はまぬがれた。スターリンのまわりにいた人間で被害を受けなかったのはわずかだったが、祖父はその一人だった」(『プーチン、自らを語る』扶桑社)。

 世論調査で、スターリンを否定的に評価した人は45%いたが、肯定的な人も37%いた。遠ざかった「二大国の時代」への郷愁かも知れない。プーチン大統領は20日に来日する。

 古代ローマのアウグストゥス帝の時代に、ウィトルーウィウスという技術者がいた。彼の『建築書』には、魔法のような働きをする建築材料が記されている。

 この「自然のままで驚くべき効果を生ずる一種の粉末」は、ナポリ近郊のベズビオ山の周囲の野に産出する。「これと石灰および割り石との混合物は、他の建築工事に強さをもたらすだけでなく、突堤を海中に築く場合にも水中で固まる」(森田慶一訳?東海大学出版会)。

 この粉末は火山灰で、古代のセメントの原料だったという。近現代に至って、鉄とコンクリートを組み合わせた鉄筋建築が世界の都市に広まっていった。無機的で殺風景だが、何より半永久的という丈夫さが売り物だった。

 ところが、建築して間もない首都圏のマンションやホテルで、地震への弱さが問題になっている。千葉県内の建築士が、耐震性にかかわる構造計算書を偽造していた。建築コストを抑えることで、「仕事を増やしたかった」というが、弱い建物に日々身をあずけている住民は、たまったものではない。

 構造計算書などを基にした建築確認申請は、検査会社が検査している。しかし、偽造を認めた建築士は「ノーチェック状態だった」と述べた。建設会社や建築現場の人たちは、使う鉄筋などに疑問を持たなかったのだろうか。「コスト削減が業界の流れ」という建築士の言葉も気になる。

 常に倒壊の恐怖につきまとわれている住民の救済が第一だが、建築確認の仕組みの点検も急ぐ必要がある。地震は待ってはくれないのだから。