最近の言葉から。「こんばんは。今月もこの時間がやってまいりました」。約2千人を収容する福岡刑務所では月に1回、所内放送でリクエスト番組「明日への扉」を流す。ある受刑者の要望は、かぐや姫の「妹」。「妹が手紙で『兄ちゃん、出所したらカラオケで歌って』という。娑婆(しゃば)では疎遠なのに、ここでは家族や兄妹のきずなを強く感じる」

 死刑確定から33年、三重「名張毒ブドウ酒事件」で高裁が奥西勝死刑囚の再審請求を認めた。「悲願でした……私の父や母は、私の無実を信じて亡くなった……新たに生命力をいただいた気持ちです」

 「買収ドラマ」とも言われたニッポン放送の株を巡る攻防が「和解」。「想定範囲内のいい方だった」と堀江ライブドア社長。「内心、忸怩(じくじ)たる思い」は日枝フジテレビ会長。

 橋本NHK会長が理事の総入れ替えを決めた。「今の状況は『泥まみれ』という感じ。こういうところを抜け出たい」

 古田敦也選手が2千本安打を達成した。「もうダメと思ったこともありました。でも、ここで終わったらおもしろくないとやってきた」。8月で40歳。「いつまでやれるか、楽しみ」「もう一度、優勝したい」

 太平洋戦争中、敵国として戦った日本と英国、オランダの潜水艦乗組員の遺族らが、長崎の佐世保に集った。潜水艦戦没者の慰霊碑の横に桜を植えた。呼びかけた鶴亀彰さんが語る。「許し合えるのは60年の歳月ゆえかもしれない。でも、親同士が殺し合った我々が一緒に桜を植えることで、争うことの無意味さを伝えられれば」