最近の言葉から。鉄道だけでなく、空の安全も揺らいでいる。機長が管制官に聞く。「A滑走路でいいのか」「その通り」「確認します。A滑走路でいいのか」「その通り」。閉鎖中の滑走路への着陸を、ミスに気付かない管制官が繰り返し指示した。

 「長者番付」に、「年収100億円社員」が登場した。「タワー投資顧問」の部長で、会社では「能力があり、大きな実績を収めた社員に高い報酬を支払うのが方針」と説明した。

 横綱とは「孤独」、相撲とは「人生」。大鵬親方が、日本相撲協会の定年の65歳を前に記者会見した。「柏戸がいて大鵬がいる。大鵬がいて柏戸がいる」と現役時代の思い出を語り「最近の力士には個性がない……5年、10年先のことを考えて辛抱すること」

 大鵬親方を「歴史に残る人」と評する王貞治監督。監督としての勝ち星が、1066勝と、師?川上哲治氏と並んだ日に述べた。「ミスもある中、選手が頑張ってくれるから勝てる。勝利数は個人の勲章じゃない」

 「競技人生は残り2、3年。監督(小出義雄氏)に守ってもらえる甘い環境から抜け出して、自己責任で走ってみたい」。高橋尚子選手の、33歳の「独立宣言」だ。

 100年前の5月27~28日の日本海海戦で、日本はロシアを破った。漢字研究の第一人者、95歳の白川静氏が述べる。「アジアで日露戦争は、欧米列強の植民地支配に抗する義戦と受け取られた。そこで兵を収めるべきだったのに、日本は欧米の侵略戦争のまねをして日中戦争、太平洋戦争とバカな戦をやった」